大角玉屋の いちご豆大福

『ひらいまさゆきの「あんこに想いを廻らせる。」』05

ども、あんこ大好き!平居正行です。

ハイブリッド[hybrid]〔名〕
①動植物の雑種。「ハイブリッド米(まい)」
②異質の技術・素材などを組み合わせること。
(※明鏡国語辞典より)

ハイブリッド。そう、それは素敵な言葉。特にあんこ好きのおいらにとっては。
あんこに意外なものを組み合わせて、しかもとっても美味しいものが出来上がるなんて、なんてミラクルなのでしょう。
今回の「あんこに想いを廻らせる」は、そんなミラクルの申し子、いちごと大福のハイブリッド和菓子、いちご大福でございます。

有楽町と銀座の境目辺りの、高速道路の高架下にある、大角玉屋という和菓子屋さん。
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ショーウィンドウには、豆大福らしき見本がぽこぽこと並べられています。
しかしよくよく見てみると、豆大福の中に、いちごが入っているではないですか!
おいら(これは豆大福なのか?いちご大福なのか?いったいどんな味なのか。。めっちゃ気になる~!)
ええい、迷っているより食べてみた方がいいに決まってる!ってことで。いちご豆大福、3つゲットしてしまいました♪

見た感じは、本当に普通の豆大福。
さてはて、ではその味はいったいいかがなものか?
意を決して食べてみると、おおっ、意外としっかりした豆大福!豆の具合も程よくて、あんこも甘さ控え目で美味しい。
そしてその真ん中に、甘酸っぱいジューシィないちごが現れてじゅわ~っ!と果汁が口いっぱいに広がっていく。

それぞれそれだけ食べても美味しいのだけれど、豆大福の甘さといちごの酸味が見事にお互いの味を引き立て合っていて、まさにハイブリッド和菓子!まさにその名の通りの「いちご豆大福」でした!

実はおいら、「いちご大福」という点で、とある心配事が頭の中によぎっていたのですよ。
過去、食べてきたいちご大福にありがちな残念な状態が2つありまして。
ひとつは「いちごの水分のせいで大福部分(もち)がぐじゅぐじゅになってしまっている」こと、もうひとつは「いちごが酸っぱすぎる」こと。
そんなことになってやしないか、と。
しかしその2つの不安要素、全く感じることなく完食できました。とっても良かったです。

この大角玉屋さん、なんと、いちご大福を初めて販売したというお店なのだそう。
昭和60年正月、大角玉屋3代目社長の大角和平さんが、新聞に載っていた電通の「今年の流行」みたいなコラムで「洋菓子・ケーキの時代がそろそろ終わり何かのきっかけがあれば和菓子の時代が来るだろう」という記事を読んだことがきっかけで、大福にいちごを入れてみたらおもしろいかもしれない!と、「いちご大福」を発案、つくりはじめたとのこと。
確かに思い返してみると、おいらが幼稚園児くらいの頃からいちご大福(大角玉屋さんのではないけれど)を食べていた記憶があるもんで、時期的にはぴったりなのですな。
というか、いちご大福がつくられはじめてまだ20年くらいしか経っていない新しめな和菓子なのだということに、ちょっとびっくりしています。

そして、大角玉屋さん、いちご大福だけでなく、他にもいろいろありまして、季節限定で栗大福もやってます♪(そちらも気になってしまい、翌日手に入れて食べちゃいました・笑)

はてさてあんこコラムの第五回、今回おいらが想いを廻らせたあんこは「大角玉屋の いちご豆大福」でした。

美味しいあんこは美味しいうちに、どうぞ本日中にお召し上がり下さい。
おしまい。
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