『ひらいまさゆきの「あんこに想いを廻らせる。」』02
ども、あんこ大好き!平居正行です。
このコラムは、あんこ大好き!を自称するおいらが、ちょっと気になっているあんこを食べにふらっと街に出掛けてみたり、過去に食べてきたあんこたちに想いを馳せて語ってみたりと、あんこの魅力を勝手にいろいろ紹介していくあんこコラム、題して、『ひらいまさゆきの「あんこに想いを廻らせる。」』です。どうぞよしなに。
今回、おいらが訪れたのは練馬でございます。
台風一過でとんでもない暑さになった中、ふうふう言いながら駅北口を出て右手にある商店街を進んで行くと、やがて見えてくる緑色の屋根。どこかなつかしい感じのする店先には、「たい焼き」の文字が風に踊っている。
中を覗くと、鉄板の上にたい焼きが五匹。
店の中には、優しい笑顔の柔らかなおばあさんがいらっしゃいました。
おいら「たい焼き三つくださ~い!」
アツアツの三匹を、慣れた手つきで紙の袋に詰めてくださるおばあさん。
焼きたてのたい焼きのいいにおい。
いやはや、急に暑くなりましたねぇ~、なんて、世間話をしていたら、
おばあさん「夏の間は焼き場が暑くなるから、たい焼きおやすみになるんですよ。」
ええっ!そうなのですか?!
この日も、暑くて午後3時過ぎからたい焼き販売していたとのこと。
おばあさん「明後日くらいからおやすみになりますから、ごめんなさいねぇ。」
実はおいら、この日がダメだったら明後日くらいに食べに行こうと思っていたのです。
なんという運命的なタイミング!(たい焼きだけに!)
おいら「よし、帰ったら早速、食べよう。」
...と思っていたのだけれど、帰り道、おいしそうなたい焼きのにおいの誘惑にガマンできずに、一個フライングして食べてしまう。(笑)
持つと、あんこずっしり。ひとくち食べると、中はふんわりアツアツ、外はパリッ。なんともなつかしい味。
というのも、おいらがまだ小さかった頃、祖母の茶飲み友達のおばさんが、家に遊びに来るときにいつもたい焼きをおみやげに持って来てくれていたんです。
だから、小さなおいらはその方のことを「たい焼きのおばちゃん!」と呼んでいました。(笑)
たい焼きは一匹だけでも美味しいのだけれど、何匹か一緒に包んであるたい焼きの、しっとりした、温かいにおい。味。が、あると思うのです。
それは紙や紙箱にぎゅっとたい焼きが入っているからこそ、味わえる美味しさ。
そのなつかしい味を久しぶりに思い出した、たい焼きの味でした。
家に帰ってすぐ、迷わず残りの二匹を食べる。(モチロンネ!)
ちょっと時間が経っても、ほんのり温かくてやっぱり美味しい!
ちなみに、たい焼きと大判焼きの違いって形だけで味は全く変わらないんじゃね?と思われている方のために、おいらなりの見解をば。
大判焼きも好きっちゃ好きなのですが、形はやっぱりたい焼きが好き。しっぽの先まであんこぎっしりで、間からもはみ出ているのがたい焼きのステキポイント。
Oh!ナイスバディ!なところがたい焼きのスンバラシイのです!
アツアツで美味しい、すこしさめていても美味しい。そんな埼玉家さんのたい焼き。
しかし、次食べられるのは秋までお預けなのか。。待ち遠しい。
はてさてあんこコラムの第二回、今回おいらが想いを廻らせたあんこは「埼玉家のたい焼き」でした。
美味しいあんこは美味しいうちに、どうぞ本日中にお召し上がり下さい。
おしまい。