夢であるように

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中澤まさとも『人生のパクが早上がりでもさ!』19

これは、かなり繊細に覚えている夢を結構脚色した話です。

誰が走るとも知らない道の上を走る。そういうレース。
ゴールがどこかも判らないのだが、走っていると気づくのは、少し先で驚くほどの走者が驚くほど狭い道でぎゅうぎゅうに詰まっているということ。
ぽろぽろと道の端に転げ落ちる者もいれば、ほんの小さな隙間からぽこりと次の道に弾き出て走り出せる者もいる。何人か知っている人間もいるけど、ほとんどがうっすらとしか見えなくて誰だか判別がつかない。
その景色は何と言うか、チューブボトルの中でちょっと凝固しちゃった蜂蜜? こう、ギュウッと押してるんだけど中身がなかなか出てこないもの。
とにかく4、5人が抜け出るまで一心不乱に狭い隙間を押し合いへし合い。抜け出た4、5人もこの次は全力で椅子取りゲームがある。しかも、一斉にではなく、独りずつ音楽に合わせて“誰が速く上手に椅子に座れたか”という特殊なルールで。状況によっては派手に転んだ人が選ばれることもあるそうだ。

自分はというとそこのとは違う競歩っぽいレースを走っていたのだけど……実はコースアウト【していました】。脱落です。どうやらいつの間にかコース変更していたらしく、変更前のゴール直前まで盛大にコース外を走っていたということ、らしい。どうやらコースを管理していた人が変わった、らしい。さっき知らされた。
こういうことも、まあ、ある。新しいコースの管理人は別のレースを走っていた人のコースにつなげたらしく、僕は選ばれなかった。ランナーとしての実績や能力を信用されてなかった。

僕では、足りなかった。

しばらくぼーっとしていたら、叫びたくなった。怒りは自分に向いていて、自分の不足を叫び散らした。自分で何を言ってるのか分からなかったけど、悲鳴にも似たものを上げる直前に、目を覚ました。

起きて真っ先に喉がカサカサなことに気づいた。部屋の中は大分乾燥していたし、夢を見ているくらいだからいびきでもかいていたのかもしれないし、もしかしたら本当に叫んでいたかもしれない。だとしたら……、近隣住民の方々、すみません。ほんとの壁ドンは勘弁してください。
起きて、枕元に喉を潤すために置いておいた保温マグの白湯を飲む。

へんな夢。

思い起こすと妙に色んなことが起こった夢だったので、覚えている間にスマホに書き記そう。なんか、最近あったこととかを整理するために観た夢にも感じるので分析しよう。
時刻は午前6時くらい。まだ外が暗い。二度寝できそうだけど忘れてしまうのは惜しい。
一時間くらい、メモを取って……眠くなったらもう少し寝よう。
布団の中に深く潜り、お気に入りのアルパカのぬいぐるみを向き合うように抱っこして湯水のように流れ出そうな記憶を必死に塞き止めながら、スマホに記憶を預けるべくトグル入力していった……。

―――というわけで、
マラソンしているところから、突然コース外に移動して椅子取りゲームを見学しているところから、自分が走っていたコースが間違っていて失格になったことを走破した仲間から知らされて、なんだそりゃ!!ってなって目を覚ましたのをまとめました。
夢って、突拍子ないようで、妙に現実とつながってたりするもので、夢占いだったら違う意味になりそうだけど、記憶の整理とかだったらこういうことかなと思って書きました。

とにかく、今の自分の課題と向き合ったり、自分の役者としての不足を痛感させられたり、夢の中でまで空回ってたり、自分を覆っているメッキを剥がして本当に輝けるように足掻いてます。今はそれだけ。
よく解らないもの書いてごめんなさい。
読んでいただき感謝です。

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