最中(もなか)

『ひらいまさゆきの「あんこに想いを廻らせる。」』03

ども、あんこ大好き!平居正行です。

このコラムは、あんこ大好き!を自称するおいらが、ちょっと気になっているあんこを食べにふらっと街に出掛けてみたり、過去に食べてきたあんこたちに想いを馳せて語ってみたりと、あんこの魅力を勝手にいろいろ紹介していくあんこコラム、題して、『ひらいまさゆきの「あんこに想いを廻らせる。」』です。どうぞよしなに。

今回は、美味しいあんこを食べに出かけるのはひとまずおやすみにして、自称「あんこ好き」をかかげるおいらとして、避けては通れない“苦手なあんこもの”のことを書いていこうかと思います。

おいらが苦手なあんこもの、それは、「最中(もなか)」。
正直なところ、おいらは最中があんこものの中で唯一苦手なものなのです。
最中のなにが苦手かと言うと、実は、はじめのうちはよくわかりませんでした。(子供の頃から苦手だったということもあり、初めて一口食べてみたときダメな食感だったのだろうと思います。)
よく言われる苦手な理由が「最中の皮が歯の上にくっつく感じがダメなんじゃないか?」
確かにそうなのかもしれない。
でも、アイスのモナカなら食べられる。その上あんこ自体は好きなのだし。(※ものによっては最中の皮が湿ってしまわないように、あんこの水分を減らした“最中専用あんこ”を使ってるときがある。その場合は、そいつも苦手でございます。)
それで、なんとなくだけれど苦手の原因は“最中の食感”にあるんじゃないか、と思っていたのです。
おやつに最中を出されても、苦手ということで口にすることを遠慮してきました。

「最中は...苦手。」と言うたびにまわりから「美味しいのに~」と言われてきたおいらは、ときに「何故に最中なんてものがこの世に存在するのか」という苦言を吐き、またあるときは「最中の皮がクッキー生地だったらいいのに!」なんて暴言を吐くアンチ最中派でありました。(全国の和菓子職人さん、ごめんなさい!)
そして、大人になってからも、最中を食べるのはなるべく避け続けてきました。
しかし、ときたまおみやげやいただきもので最中をいただく機会が何度かあって、せっかくいただいたものだから中身のあんこだけでもいただこう(←行儀悪くてごめんなさい!)と思い、意を決して何度か最中を食べてみたのです。
すると、(ダメな最中は本当にごめんなさいだったのですが)思い切って食べてみると、たまに「あれ?この最中、あんこと一緒に食べたら皮も意外といける!?」というものがあったのです。
しかもごく稀に、食べてもまったく食感が気にならないときもありました。
あらためて調べてみたら、もともと最中の皮の原材料は、餅。それなら、あんことの相性が悪いはずはない...。
そこで辿り着いた、おいらが最中を苦手な理由、それは“最中の皮の独特な風味”。
そう、その風味が弱い最中だと、おいらも食べられると判明したのです!

それに今では、あんこと最中の皮を別けてある“セパレート型最中”というのもあって、ありがたいことにそれならなんとか美味しく食べられるようになりました!(もちろん、最中の皮もね)
でもやはり、9割がたの最中は昔ながらの最中の風味なので(←当然ですね)独特な風味を持っている皮ゆえに、まだまだ最中は苦手と言い続けるおいらなのです。トホホ。

それからひとつ注釈をば。
冒頭から「最中の皮!」「最中の皮!」と繰り返し言い放っておりましたが、最中の皮の正式な名称は、「種(たね)」と言います。
なんだかもうそれは外側の皮のことを指しているのか中身のあんこのことを言っているのか訳がわからなくなっちゃうと思い、そのままにしております(笑)悪しからず。

はてさてあんこコラムの第三回、今回おいらが想いを廻らせたあんこは「苦手克服?!最中」でした。

美味しいあんこは美味しいうちに、どうぞ本日中にお召し上がり下さい。
おしまい。

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